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夕張市の温泉施設「レースイの湯」が閉館

「レースイの湯」が閉館

2020/12/26記述、2024/12/03追記

天然温泉 レースイの湯


天然温泉 レースイの湯
北海道夕張市末広2-4
札幌から車で約1時間30分 (一般道)

「ホテルマウントレースイ」に併設する温泉施設で、日帰り入浴も行なっている。
JR「夕張駅」向いに位置しており、アクセスは非常に良い。

建物は2階建て。
1階には浴場、2階には休憩所を設備する。
入浴施設には「受付け」があり、ホテルを通らずとも直接入館できる。


温泉施設の長い休業・・


「レースイの湯」の浴場
「ホテルマウントレースイ」公式サイト内にある「レースイの湯」のページは、利用料金が変更しても、施設が休業しても、ほとんど今までページの更新がありません。
したがって、施設の細かな状況を把握するのは非常に困難な状況にあり、当サイトでは「夕張市のホームページ」を頼りに施設の状況確認を行なっておりました。

夕張市ホームページ内にある「レースイの湯」のページでは、今年(2020年)の4月頃から「休業中」の記載がされています。
これについては、「ホテルマウントレースイ」が3月頃から休業していますので、実際のところは今年の3月頃から温泉施設が休業していたのではないかと思われます。

そして、同年9月3日(木)のページ更新では、「休業中・12月頃オープン予定」と記載内容が変更されていました。
約9ヶ月という長い休業となるようですが、施設の再開目途がつき、ひとまず安心しておりました。

がしかし・・、実際に12月半ばになっても、市のホームページでは「12月頃オープン予定」と記載されたままで、施設再開の動きは見られません・・。
もちろん「ホテルマウントレースイ」の公式サイトでも、です・・。
「どういうことなのだろう・・」と疑問には思っておりましたが、12月24日(木)に事態が急転いたしました(-_-;)


再開ならず閉館へ


ホテルマウントレースイ
12/24(木)、テレビのニュースで知ったのですが・・、なんと、
「夕張リゾートが廃業」ということです( ゚Д゚)
これには驚きました・・。
夕張リゾートが廃業するということは、運営する「マウントレースイスキー場」・「ホテルシューパロ」・「ホテルマウントレースイ」・「合宿の宿ひまわり」は、閉館となります。
そして、「ホテルマウントレースイ」が閉館するということは、ホテルに属する入浴施設「レースイの湯」も閉館となるわけです(-_-;)

なので、夕張市の温泉施設「天然温泉 レースイの湯」は、2020年12月24日(木)に閉館ということになります。

ウェブにて告知された内容を 以下に記述いたします。




■夕張リゾート
<夕張リゾート株式会社廃業についてのお知らせ>

弊社夕張リゾート株式会社は、本年2月の緊急事態宣言以来、スキー場の休業やホテルの休館など感染拡大を防ぐ対策をしながら、冬には新型コロナウイルスが終息に向かい、例年通りお客様をお迎え出来ると見込んでおりました。
しかしながら、北海道も全道にわたり感染者数の増加が継続し、終息の見込が全く立たない状況が続いていることから、事業継続は困難となり、やむを得ず廃業し、破産申立てを行う事を決断致しました。
債権者の皆様におかれましては、お取引、ご支援をいただいていたにも関わらず、多大なご迷惑をお掛けすることとなりお詫び申し上げます。

(夕張リゾート公式サイトより)


■夕張市長
<夕張リゾート株式会社廃業通知を受けて>

本日、マウントレースイスキー場及びホテルの運営会社である夕張リゾート株式会社から、廃業する旨の通知を受けました。
今後、弁護士により諸手続きが進められるとのことです。
12月15日の休業通知以降の対応、及びこの度の突然の廃業通知は非常に遺憾であり、市民はもとより、関係者の皆様方に対しても非常に不誠実な対応であると言わざるを得ません。
マウントレースイスキー場は市民から長く愛されるとともに、道内外に多くのファンを抱える夕張のシンボルとも言える施設です。
この度の決定は、観光業のみならず飲食店などの市内の関連事業者の方々にも甚大な影響を及ぼすものと考えております。
今後においては、1日も早いスキー場の再開を目指し、関係各位に強く働きかけてまいります。

(夕張市ホームページより)




年末にもなって、コロナ禍ではありますが、世間ではクリスマスイブを祝う最中。
この時期にこの発表は あまりにも悲し過ぎます・・(;_;)
再開を待ち望んでいた多くの利用者はもちろん、ホテル事業に関係する方々も、突然の発表に混乱していることでしょう・・。夕張市全体への影響も計り知れません・・(-_-;)

市長の話によると「今後はスキー場を再開できるように、所有する会社にほかの運営会社を探すよう要請していきたい」ということですが、国内外のコロナウイルス感染拡大状況からみても、なかなか想定通りに事が進まない事態が考えられます。

夕張リゾートは廃業となりましたが、ここに至るにはどのような経緯があったのかを独自に調べてみました。
ウェブ上の情報ではありますが、集約し以下に記録しておきます。


■運営経歴 <マウントレースイスキー場>
地場資本が開設後に、市と第3セクターが運営を承継。
1988年 松下興産が取得。
1991年 ホテルマウントレースイの建設など、リゾート施設を拡充して拡大オープン。
2002年 松下興産の撤退。市が施設を取得して運営を継続。
2007年 市が財政破綻。指定管理者制度により加森観光が運営を受託。
2007年2月 加森観光は現地法人の「夕張リゾート」を設立。
2017年2月 加森観光の運営撤退。市は施設を中国系の元大リアルエステートに約2億3600万円で売却。「夕張リゾート」は「元大夕張リゾート」と名称を変更。
2019年3月 香港系ファンドが施設を約15億円で取得。再び「夕張リゾート」に名称を戻し営業。
2020年12月 破産申し立てを発表。(事業停止)
2021年1月 自己破産を申請。


■廃業経緯 <2020年>
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、3月頃からスキー場とホテルの営業を休止。
12月16日(水)、「マウントレースイスキー場」の今季営業断念を発表。
3月から一部期間を除き営業を休止していた「ホテルマウントレースイ」や「ホテルシューパロ」なども当面休業するとしていた。
夕張市が夕張リゾートに対して今後の運営の見通しなどの説明を求めていたところ、12月24日(木)に総支配人が市長に直接、廃業を通知した。


2024/12/03追記

現在の「レースイの湯」は?


経営破綻(はたん)した北海道夕張市のホテル・スキー場の運営会社「夕張リゾート」の後継会社として、2021年4月に「夕張リゾートオペレーション(株)」が設立されました。

同社は、2021年12月19日(日)より、「マウントレースイスキー場」の営業を開始。
近隣施設の宿泊施設「合宿の宿ひまわり」(現:ホステルひまわり)も、営業再開となりました。

しかし、上記2施設は営業しておりますが、2024年現在においても「ホテルマウントレースイ」や「ホテルシューパロ」は閉鎖中です。
したがって、ホテルマウントレースイの入浴施設である「レースイの湯」は、現在も閉鎖中となっております。現時点で、営業再開は未定です。

<参考情報>
●マウントレースイ スキー場(2024年現在)
 ・親会社は香港の投資ファンド「Great Trend(H. K.)Limited」
 ・運営会社は「夕張リゾートオペレーション(株)」
 ・所有者は「夕張リゾートホールディングス(株)」



− 天然温泉 レースイの湯 −
「レースイの湯」の露天風呂
■閉店前の営業内容
北海道夕張市末広2-4
料金:大人1000円 子供500円
定休日:年中無休(設備メンテナンス休日あり)

*上記は閉館前の情報です

当サイト店舗ページ↓
天然温泉 レースイの湯


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