2019/11/18記述、2020/01/11追記
山鼻温泉 屯田湯
北海道札幌市中央区南9条西8丁目
札幌市中心部から車で約5分
1964年開業の温泉銭湯。
東屯田通りの小路にあり、住宅街の中に建つ。
開業当初は、地下水を沸かした普通の銭湯だったが、1990年に温泉の掘削に成功し、温泉銭湯となる。
浴槽は、「強食塩泉の温泉浴槽」(冷鉱泉)、「井戸水を沸かしたジェットバス」、「井戸水の水風呂」の3つが設備される。
山鼻温泉が7月より休業
山鼻温泉 屯田湯は、
2019年7月より休業しています。
休業理由は、「機械老朽化による設備点検」としています。
「休業のお知らせ」として、建物入口には張り紙が貼られていました。内容は以下の通りです。
休業のお知らせ
この度、機械老朽化により、設備点検を行うこととなりました。
7月1日より、しばらくの間 休業させて頂きます。
どうぞご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
店主
その後、
休業から約2か月後には、新たに張り紙が貼られています。
内容は以下の通りです。
設備点検のため、大変ご不便をおかけ致しておりますが、未だ再開の目途が立っておりません。
尚、山鼻温泉入浴券をお持ちの方は、換金させて頂きますので お手数ですが自宅(東側玄関)までお願い致します。
山鼻温泉は再開ならず閉館へ
実はそもそも、7月から山鼻温泉が休業していることも知りませんでしたが、当サイト閲覧者(Y・Zさま)から情報を頂きまして、
「山鼻温泉 屯田湯」が閉館することを知りました・・。
屯田湯が所在する山鼻地区を通る機会がありましたので行ってみたところ、建物入口前には
張り紙が貼られていました。
「閉館の告知内容」は以下の通りです。
閉館のお知らせ
長い間、大変ご迷惑をお掛けいたしております。
この度、設備点検をしましたところ、機械老朽化により設備更新が必要となりましたが、諸般の事情を考え、営業継続を諦め、閉店させていただくこととなりました。
昭和三十九年に先代が当地に開業以来、五十四年の長い間、地域の皆様に支えられ今日まで営業できました事を、心より感謝致します。
お客様にはご不便をお掛けいたしますが、どうかご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
つきましては、お手元に入浴券をお持ちの方は、換金させていただきますので、ご連絡をお願い致します。
山鼻温泉店主 *電話番号 省略
ボイラーおよび配管等の故障のため今年7月より休業し 設備点検を行なっておりましたが、設備の更新は断念し
閉館することになったようです・・。
11月14日の時点で、建物内は既に設備の解体作業が始まっているようでした。
長く親しまれた山鼻温泉
画像:札幌公衆浴場商業協同組合HPより |
1990年に掘り当てたという温泉は、源泉温度が低いため入浴するには加温が必要な
「冷鉱泉」でした。
したがって、加温・循環ろ過・塩素殺菌を行なっている温泉なのですが、塩分濃度が非常に高いとされる
強食塩泉のお湯は「身体が良く温まる」と多くの方々に好評でした。
また、山鼻温泉のお湯は「腰痛や神経痛などにもよく効く」と、地元住民はもちろん遠方から訪れる人も少なくなかったようです。
開業から54年ということで、建物・設備の老朽化は仕方がないのかもしれませんが、地域住民に親しまれる銭湯がまたひとつ消えてしまうのは 非常に残念です・・。
−2020/01/11追記−
山鼻温泉が「民泊 兼 無人ホテル」に
画像:北海道新聞より |
北海道新聞の記事(2020年1月10日付け)によると、昨年廃業した温泉銭湯「山鼻温泉 屯田湯」が、
無人のホテルと民泊施設に生まれ変わる、ということです。
運営するのは、札幌の不動産管理会社「マッシブサッポロ」。
旧温泉施設である銭湯の雰囲気を活用した「民泊兼無人ホテル」の開業に向け、
建物の改装工事が行なわれているとの事です。
以前の浴室部分は、風呂付き6人部屋2室の「無人ホテル」に。
脱衣所部分は、風呂無し8人部屋1室の「民泊施設」となる予定。
温泉の給湯設備は維持するものの、湯を供給するかどうかは検討中とのことです。
価格帯は、1人1泊3千円〜6千円を予定しており、
今年(2020年)4月の開業を目指すとしています。(施設名は未定)
「銭湯」としては閉店してしまいましたが、「山鼻温泉」の建物や、一部と言えども設備等が残ると聞いて、何だか安心いたしました(^-^;
情報提供をいただきましたY・Zさま、ありがとうございました。
− 山鼻温泉 屯田湯 −
■閉店前の営業内容
北海道札幌市中央区南9条西8丁目1-17
料金:大人440円 中人140円 小人70円
営業時間 13:30〜22:00
定休日:月曜日
*上記は閉館前の情報です